潤滑サイクルが命令されると、ソレノイドがグリースリザーバーに3秒間空気圧をかけます(パラメータ2027で指定)。これにより、グリースがグリースピックアップチューブ[5]を押し上げてグリースマニホールドに移動します。グリースは、潤滑ラインを通って潤滑ポイントに流れ、リストリクターを介して、潤滑が必要なコンポーネント(ボールねじ、リニアガイドパッドなど)に押し込まれます。サイクルが終了すると、グリースリザーバーからの圧力が大気に排出され、チェック弁[1]がマニホールド内の加圧グリースを閉じ込めます。グリースは、スナッバーとチェック弁[2]を通って流れ始め、マニホールド内の圧力が0PSIに低下するまでグリースキャニスターに戻ります。
潤滑サイクル中、制御は潤滑マニホールド内の圧力を監視して、潤滑システムの故障を検出します。
ソレノイドをオンにするように命令されると、制御は圧力スイッチ[3]の状態の監視を開始します。スイッチはソレノイドのONが指令された瞬間から3秒以内に閉じる設定になっています( パラメータ1374で指定)。圧力が検出されると、少なくとも15秒間留まる設定になっています( パラメータ1375で指定)。上記のステートメントのすべてがサイクル中に満たされた場合、潤滑サイクルは正しく行われたと見なされます。
システム内の圧力が3秒以内に検出されなかった場合(パラメータ1374で指定)、制御は圧力の監視を停止し、次の潤滑サイクルまで「低潤滑」警告アイコンを表示します。このような状態が5つの連続した潤滑サイクルで検出された場合、制御は アラーム2073 「軸の潤滑圧力が検出されません」を出します。アラームはプログラムの実行中には生成されず、プログラム実行が終了した後、または[RESET]ボタンを押した後にのみ生成されます。
システムの圧力が15秒前に4PSIを下回った場合(パラメータ1375で指定)、制御は次の潤滑サイクルまで「低潤滑」警告アイコンを表示します。次の4つの連続する潤滑サイクル(合計5サイクル)でこのような状態が検出された場合、制御は アラーム2075「AXIS潤滑リザーバーは空です」を出します。プログラム実行中はアラームは発生しません。プログラム実行が終了した後、または[RESET]ボタンを押すと生成されます。